練功中のイメージ
気功の練習会でおこなっている、たんとう功。基本の姿勢で立ちながら、いくつかの簡単な動きを入れて15分、慣れてきたら30分ほど立っています。
震法をいれて全身をゆすってみたり、揺法をいれてゆらゆら揺れてみたり。忙しい頭をぼんやりやすめて、動きは身体にまかせて、ゆさゆさ、ゆらゆら。漂うように動いていると、だんだんと内側からふわっとゆるんでいきます。余計な力みや身体のクセ、硬さや詰まりをほどいて、元々のやわらかさを取り戻していく感じ。やわらかくなった身体は気の流れも良くなり、本来備わっている、健やかさに向かうチカラがより発揮されるようになります。
この功法は動きだけでも充分に身体の健康、元気のために良いのですが、せっかくなので練習会では、昔から伝わる気功のイメージを入れながらおこなっています。
そしてこのイメージが、気功のたいせつな特徴です。ただ身体を動かすよりも、イメージをともなうことで、気功の体験がより深いものとなっていくのです。
そうはいっても!はじめはなかなか、イメージってむずかしいです。頭はあれこれ雑念ばかり。そしてイメージも、ふだんは意識することのない、慣れないものかと思います。
なので、うまくできなくてもぜんぜん大丈夫。「なんかいろいろ言ってるな〜」くらいに思ってなんとなくあたまの片隅で聞きながら、あとはご自分の身体の心地よさにまかせて、動きに没頭してみてくださいね。
おうちで練習するときは、テレビや動画を観ながら、好きな音楽を聴きながら、なるべく楽しい環境で、気負わずゆるゆる続けてみてください。
立つことに慣れてきたり、だんだん練習を繰り返して身体が変化していくうちに、いつしかイメージもしやすくなってきます。そうして気が向いたときには、ぜひ取り入れてみてください。
のんびり、進んでいきましょう。