遠隔でのクラニオセッション

ラニオセイクラルというボディワークをされている方で、いつか施術を受けたいと思っていた方がいます。

対面での施術がむずかしくなった今の状況のなか、その方が遠隔のセッションをはじめたことを知り、すぐにお願いをして先月受ける機会がありました。

いちばんは純粋に、施術を受けたいという気持ち。

それともうひとつ、基本的に身体に触れておこなうボディワークを遠隔でされるということにとても興味を持ったことも、施術を受けるきっかけとなりました。

 

セッションはオンラインで対面することはなく、メールのやりとりをして、あとは静かに横になって時間を過ごすという流れでした。

受けている間は自分の内側の感覚に意識を向けながら、「あぁ、目の奥や顎の緊張が強いな」とか「だんだん左側の詰まりがとれて、流れる感覚があるな」など。とても些細で、見逃してしまうくらいの感覚をひとつひとつ丁寧に拾っていきます。そのうちぼんやりして、顎が緩んで、自分の内側も外側も、とても静かで穏やかな空間に包まれているような居心地の良さを感じて終了となりました。

 

しばらくごろごろしてから起き上がり、日常に戻ります。

するといつもと同じ動作をしているのに、自分のなかに流れる時間のペースがとても落ち着いていることに気づきます。

これはクラニオを受けたときに感じる感覚そのもの(わたしの場合は、です)。

この、静けさにつながる感覚がわたしはとても好きです。

 

対面でできなくなってしまったことも多いけど、遠隔だからこそ距離を気にせず気軽に受けられる良さもあることをあらためて実感しました。

そして「受ける」と意図しさえすれば、日常と地続きの時空間のなかでもしっかりと「自分を感じる時間」として働きかけてくれるのだということも。

 

良い体験でした。

こうして、物理的な距離を超えて繋がることができる機会が増えて、以前とはまた違った拡がりを感じることの多い今日このごろです。